
TNRについて

TNRとは、Trap(捕獲し)・Neuter(不妊手術をし)・ Return(元の場所に戻す)すること。
TNRは野良猫を増やさないため、各地で行われている方法です。
不妊手術をした猫はその証に耳の先をV字にカットされ、「地域猫」になります。
猫が嫌いなひとから見れば、なんでせっかく捕まえた猫をまた戻すんだ、とお怒りになるかもしれません。
ですが、その地域猫達はボランティアによって管理されます。
決まった時間にご飯を与え、時間が過ぎたら残った餌は片付けます。
トイレを設置して毎日掃除し、衛生環境を整えます。
去勢された猫は発情期がないため、無用な喧嘩や大きな鳴き声がなくなり、穏やかな性格になります。
オス猫が縄張りを主張するための臭いのきついおしっこをすることも少なくなる、と言われています。
全ての野良猫にTNRが行われれば、10年後、15年後にはお外で暮らす猫はこの街からいなくなります。
地域猫活動は、野良猫に困っているひと達のためにも行われていることをご理解ください。そして、見守っていてください。
さくら耳は、地域猫の証
TNRされた猫は、印として耳の先をV字にカットしています。カットされた耳の形が桜の花びらに似ていることから、「さくら耳」「さくら猫」とも呼ばれます。
皆さんもさくら耳の猫を見かけかことがあるのではないでしょうか?喧嘩や生まれつきではなく、野良猫を増やさないために手術された印なのです。
耳のカットは手術時の麻酔下で行われ、痛くはありません。
遠くから見てもわかりやすい印をつけることによって、また捕獲や手術をされないようにしています。

安全なTNRのため、外飼いはやめましょう。
TNRは野良猫に対して行われます。しかし、お外を行き来している飼い猫がいた場合、間違って捕獲され、手術されてしまう可能性があります。
首輪をしていても外れてしまうこともありますし、何よりお外は交通事故や猫同士の喧嘩による怪我や病気の感染など、たくさんのリスクがあります。
大分県では、猫の完全室内飼いを推奨しています。
飼っている猫はお外に出さず、完全室内飼いをお願いします。